BS深夜のドキュメンタリーが熱い

今BSの深夜のドキュメンタリーが密かに熱い。BS 15周年記念で過去放送した中から厳選した作品が再放送されている。
一昨日放送されたのはアフガニスタンの話。
パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人の中のハザラ人側からの視点が分かった。
・当時のイスラム政権下でも少数民族のハザラ人にとっては
安心して暮らせるアフガニスタンではなかった事

・タジク人によるハザラ人への殺人・誘拐・差別が横行していた事

・ハザラの人々が共産主義時代の方が平和であったことを懐かしむなど、

同じアフガニスタン人でありながら、多民族国家としての苦しい部分が見られた。
冷戦構造の終結の影響がモロに出ていて非常に考えさせられた。

もう一つもアフガニスタンの話、バーミアンの大仏破壊の話。
プロファイリングが面白かった。
タリバン政権の中に大仏破壊を望む勢力と、破壊阻止に奔走する勢力、
タリバンの権力者オマル氏に大仏を破壊せよと言い寄るアルカイダの勢力。

特にオマル氏が最初は大仏破壊は望んでいなかった。
タリバン政権の情報文化次官ホタキ氏がアメリカに招かれ、
文化財保護の大切さを知り、アフガニスタン国内の博物館で
アフガニスタン国内にある大仏などを集め国民に見せたりと
国際協調路線に進んでいったシーンが印象的だった。

そしてその後タリバン勢力が北部同盟との戦闘で優位に立てなくなると
オサマ・ビン・ラディンが権力を得る。
4WDの車を一挙に50台以上買い与え、戦闘力を向上させる、
タリバンにとっては非常に旨い仲間と言ったところだろうか。
そして、その力を背景にタリバン内部の権力構造も一変する。
アルカイダの狂信的なイスラム信仰に感化されるオマル氏。
大仏破壊にGOサインを出す。
情報文化次官のホタキは破壊阻止に動くが、ホタキに届けられたのは職を解く手紙。
外交を担当していたムタワキルも大仏破壊を望むが止められない。

そして破壊実行、
この話で印象的だったのは当初アメリカがタリバンを敵視も何も、タリバンを知らなかった事、
タリバン政権の幹部を何人もアメリカに呼び寄せたりしていた事(敵意無しで)、
オマル、ムタワキルと当時、悪の権化のような扱いだったタリバン幹部が当初は大仏破壊を望んでいなかった事、
ムタワキルが二度目の大仏破壊の時も国際協調路線を貫いて結局大仏破壊を止められなかったこと、
大仏破壊をするとアフガニスタンが孤立すると見抜いていた事、
オマル氏がアルカイダの影響下に入ってしまったこと、そのアルカイダの大仏破壊に躊躇う事が無かったこと、
そもそも当初タリバンがアルカイダ勢力の事を詳しく知らなかったこと。
等々タリバンが大仏破壊に移行していくのを権力構造の解説付きで詳しかったです。
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