レビュー PC 「BioShock」

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2007年8月に発売されたPC版 BioShockのレビューです。

感想


点数
3.5/5 (5点満点中3.5点)

BioShock Demoがリリースされた当時、このゲームにFPS的な楽しみを感じないと書いたのですが、クリアした現在も同様にFPS的な楽しみを感じる事はありませんでした。むしろPlasmidを使ったアクションゲームと捕らえたほうが良いかもしれません。

FPS的に楽しいのはピストルを使ったヘッドショットを敵に食らわせて一発で倒せた時だけで、その他は敵に弾を当てている感覚が希薄、弾を撃っているという感覚が最後まで薄いのが原因だと思います。またヘッドショットも敵が強くなる中盤以降には出しにくいのも不満でした。
終盤手に入るボウガンが強力過ぎるというのも難あり。カメラは評価基準が曖昧、しかも戦闘中に撮影が必要というので最悪でした。

Plasmidを使った多彩なアクション要素は初期に得られる炎と雷、オブジェクトを引き寄せて放つ(HL2のグラビティガン的なもの)のが強力なため、そのほかのPlasmidの存在が霞んでしまったのが残念でした。
Demoの最後に付いていたPlasmidの効果的な使い方の様な戦い方も確かに出来るし、それを使えば戦闘も多彩になるのですが、結局そういったPlasmidを使う戦闘よりも強力な炎か雷を浴びせ、そのあとにオブジェクトを当てる、という戦い方の方が楽にゲームを進める事が出来てしまう、そういった部分をもう少し煮詰める必要があったかも。
BigDaddyを催眠術で一時的に仲間に出来るPlasmidは楽しく、使用する箇所は少ないものの面白く感じました。

謎解き、ストーリーは恐らく大部分の人が序盤に感じる不信感的なものから、真のボスは誰か?という、もっとも大切な部分が分かりやすいのが残念でした。

ゲームプレイはMediumでプレイしたのですが、一度通ったマップは色で区切られ、アイテムが購入できる箇所はアイコンで示され、向かうべき場所へは矢印が、一度倒されても近くの復活ポイントから復活できたりと、相当優しい作りになっています。またクイックセーブ・ロードも備わっており、基本部分でストレスを感じさせない作りは個人的に評価高いです。

グラフィックは上述通り、水の表現の美しさとRaptureの世界観を上手く表現しています。もちろんテクスチャが荒いとか、オブジェクトのカクカクが気になる箇所がありますが、それ以上に映像から受ける雰囲気は抜群、良い部分が駄目な部分を相当上回っているのでプレイ中にグラフィックのせいでプレイが台無しというパターンはありませんでした。
Rainbow Six Vegasシリーズと同じく何故ここで重くなるの?と不思議に思う箇所が数箇所合ったのが残念です。

海外のゲームサイトでは軒並み高評価だったので余程面白いゲームだろうと想像していました。確かに水表現、Plasmid、成長要素はゲーム中盤まで面白いです。ですが、中盤以降ゲームプレイの殆がお使い的な内容ばかりなのと、パターン化してしまう戦闘に飽きてしまったため点数は低めになりました。もう少し成長要素が面白かったり、自分の好きな武器を徹底的にカスタマイズ要素があったらゲーム終盤まで楽しめたかもしれません。加えて出てくる奴ら殆どが狂っているのもちょっとなぁ…、少しくらい普通の人がRapture生活してる区域があっても良いんじゃないのと。

クリアまでの時間は10時間~15時間程でしょうか。十分な内容かと思います。

Demo版も出ているので、Raptureの世界観が好き、グロい表現に耐性がある方にはお勧めです。

システム


本作はシングルプレイFPSのみで、マルチプレイは付いていません。

肝心のシングルプレイ部分は普通のFPSと違い、成長要素を含んだちょっとしたRPG + FPSとなっています。ただし一般的なRPGと違い、それほど成長要素がゲームに深く根ざしているわけではありません。

またFPSでありながら、銃による攻撃以外にもPlasmidという魔法的な多彩な能力で戦闘を楽しむことが出来ます。

謎解きもBioShockの楽しみの一部で、謎解きはストーリーに密接に関わっており、進むにつれRaptureの全体像、住民像が自然と理解できる内容になっています。

ゲーム中のロードは、ミッション毎に区切られたマップを移動しない限り発生しません。

グラフィック


Wikipedia英語版によるとUnreal Engine 3を独自にカスタマイズして使用しているとの事。
BioShock - Wikipedia

BioShockと言えば外せないのは水の表現。これはゲーム中よく目にするだけに、特に力が入っていて本当に綺麗に表現されています。水溜り、海水、漏れ出す水、水の中に入った際の視点ぼやかし、他オブジェクトと衝突する部分の自然さ。本当に自然さを感じさせてくれる表現です。

またHigh Detail Shadersをオンにした際の、壁のデコボコ感、木材のデコボコ感、氷のツルツルした質感も見所です。

その一方でオブジェクト類は意外とカクカクしてています。同様にテクスチャも遠距離、中距離で見る分には不満は無いものの近距離で見るとボヤっとしておりイマイチです。

その他のエフェクト類も特段綺麗というわけではありませんが、暗いマップ上に上手く配置されたライティングが雰囲気を上手く出しています。

倒した後の敵キャラクターや移動可能なオブジェクトの動作が気になります。ラグドールのフレームレートが30fps以下で描画されているためです。それでも高品質の世界観を上手く構築しています。

通常テクスチャがボヤっとしているのとオブジェクトがカクカクしていると、映像的に弱いインパクトしか受けないのですが、本作の場合、冒険する海中都市Raptureが殆ど暗い、オブジェクトを丁寧に配置、作品世界に合った質感等により、あぁこれがRaptureの世界なんだと認識させるほどの出来に仕上がっています。

サウンド


作品舞台1950年代風のサウンドの完成度は非常に高く、不満に思う箇所はありませんでした。また強敵と戦うシーンや、恐怖感を煽るマップでもマッチしているBGMが流れます。

サウンドエフェクトは、それほど印象的ではないものの、丁寧に作られており不満に思う箇所はありません。

登場するキャラクターボイス、ラジオ風の日記、会話、これらも丁寧に作られており、作品の雰囲気を向上するのに役立っています。

基本的にステレオでプレイしたのですが、一度テストでDolby Prologicを試したところ、レンチを一回振るだけで驚くほどのサラウンド感が得られたので、サラウンド環境を整えている人は、一層サウンド部分も楽しめるものと思います。

スクリーンショット


アンチエイリアスOFFです

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左右、敵キャラは基本グロい
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左、Raptureの雰囲気は最高
右、水表現綺麗です
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右、LittleSisterは全員助けてしまった
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右、炎のエフェクトはパターンが…
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左、海の中と言えど自然も
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右、この石膏みたいなオブジェクトが気持ち悪くて…
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右、武器強化はパターンが少なく飽きる
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左、自分がPlasmidを喰らうことも
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左、Would you kindly
右、Rapture建設の功労者だが果たして
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プレイ環境


CPU : intel Core 2 Quad Q6600 (3GHz動作)
VGA : XFX GeForce8800GT 512MB (Core 670MHz , Mem 1950MHz , Shader - 1650MHz)
     ForceWare 175.16
MEM : 2GB
OS : Windows XP SP3

設定
Resolution : 1920x1080
Vertical Sync : OFF
Shadow Maps : ON
High Detail Post Processing : ON
High Detail Shaders : ON ※余談参照
Real Time Rflection : ON
Distortion : ON
Force Global Lighting : ON
Horizontal FOV Lock : ON
Graphics Quality : High
Actor Detail : High
Texture Detail : High

GeForce 8800GT 512MBの場合、1920x1080 の場合、ほぼ40fps~100fps以上を保つことが出来ました。

余談
今回GeForce 8800GT + ForceWare 175.16 でプレイしたのですがプレイ中に何度か突然クラッシュする箇所がありました。
クラッシュする箇所はランダムで印象としてビデオメモリが壊れたようなクラッシュだったので、ビデオカードが壊れたのか?と思ったのですが、他のゲームでは同様のクラッシュパターンは経験しなかったので、ATIToolでタワシを80分程を実行したのですが結局エラーは一つも出ませんでした。
Wiki等のまとめサイトでHigh Detail Shaders をOFFにすると良い、と書かれていたので試した所、最後までプレイすることが出来ました。既にBioShockのパッチは1.1で終わっているので、未知の不具合かゲーム側・ドライバ側にあるのかも知れません。

※2008年10月26日 追記 :
クラッシュの原因はビデオカードの熱暴走でした。
ATI Toolのタワシ1時間放置で問題が発生しなくても、ゲームプレイ中の方が発熱量が多いっぽいです。
ケース横を開放し扇風機でガンガン冷やした場合クラッシュする事は無くなります。ATI Toolのタワシで問題ないのにゲームだとクラッシュする、という方は熱暴走を疑ってみてください。

参考サイト


■ 「BioShock」,新Plasmidの追加を含む1.1パッチがリリース

■ 4Gamer.net ― BioShock(体験版)

■ BioShock@Wiki

■ BioShock-バイオショック@Wiki - トップページ

■ Bioshock 日本語字幕MOD置き場(ミラー)

■ BioShock日本語化MOD+
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